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春の健康診断シーズン|検査項目と尿検査の読み方
4月を前に、職場の定期健康診断や市区町村の健診を受ける方も多い時季になりました。健診にはさまざまな検査項目がありますが、何を調べているのか、結果の見方がよくわからないまま、という方も少なくないのではないでしょうか。今回は、健診で行われる主な検査項目の概要と、見落とされがちな「尿検査」の読み方について解説します。
健康診断で行われる主な検査項目
健康診断では、生活習慣病のリスクや臓器の状態を幅広く確認するために、以下のような検査が行われます。
基本的な項目
- 既往歴の調査(既往歴・服薬歴・喫煙習慣など)
- 身体診察(自覚症状・他覚症状の確認)
- 身長・体重・腹囲の測定、BMIの算出
- 血圧の測定
- 肝機能検査(AST・ALT・γ-GTP)
- 血中脂質検査(中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロールなど)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはヘモグロビンA1c)
- 尿検査(尿中の糖・蛋白の有無) など
詳細な項目(対象者に応じて実施)
- 貧血検査(既往歴がある方、または視診で貧血が疑われる方)
- 心電図検査(高血圧や不整脈が疑われる方)
- 血清クレアチニン検査(血圧または血糖が基準値以上の場合)
これらの検査を組み合わせることで、自覚症状のない段階から、体の変化に気づく大切なきっかけになります。
尿検査でわかること
尿は血液が腎臓でろ過されてつくられます。そのため、尿の成分を調べることで、腎臓や尿路(尿管・膀胱・尿道)の状態だけでなく、糖尿病や高血圧による臓器への影響なども把握するヒントになります。健診で行われる尿検査の主な項目を見てみましょう。
- 尿糖(グルコース):血液中の糖が一定以上になると、尿に糖が出てきます。糖尿病や血糖コントロールの乱れが疑われる際のサインになることがあります。
- 尿蛋白(タンパク):健康な状態では、尿にほとんど蛋白は出ません。検出された場合、腎臓のろ過機能に何らかの変化が起きている可能性があります。激しい運動の直後や発熱時に一時的に出ることもあるため、再検査で確認することが大切です。
- 尿潜血(血液反応):尿に血液が混じっているかどうかを調べます。目で見てわかる血尿だけでなく、顕微鏡レベルの微量な出血も検出されます。膀胱や腎臓、尿管など、尿の通り道のどこかに変化がある場合に陽性になることがあります。
「要精密検査」と書かれていたら
健診結果に「要精密検査」と記載されていても、必ずしも重大な病気があるということではありません。一時的な変化やコンディションの影響で陽性になることもあります。ただし、放置して次の健診まで様子をみるのはおすすめしません。尿検査の異常は、自覚症状がないまま進行する疾患のサインである場合もあります。「去年も同じ結果だったから大丈夫」と思わず、一度専門の医師に相談することをおすすめします。
当院では、泌尿器科・内科の両方の診療を行っており、健診結果についてもご相談いただけます。「要精検と書かれていたが、何科に行けばいいかわからない」「症状はないけれど結果が気になる」「雇入時健診を受けたい」という方も、お気軽にお声がけください。企業健診として「雇入時の健診」も行っておりますので、お問い合わせください。