Disease / Urology
腎盂腎炎
高い熱が出て、背中や腰のあたりが痛む——膀胱炎のあとにこうした症状が出たときは、腎盂腎炎かもしれません。膀胱の炎症が腎臓にまで広がって起こる感染症で、早めの治療が必要です。当院は泌尿器科専門医が、尿検査などで状態を確かめ、適切な治療をご提案します。高熱や強い痛みがあるときは、我慢せずにご相談ください。
公開日 2026.07.03最終更新日 2026.08.24
こんな症状はありませんか
発熱・寒気
38度以上の高い熱や、震えるような寒気がある。
背中・腰の痛み
片側の背中や腰、わき腹のあたりに痛みや叩くと響く感じがある。
膀胱炎のような症状
頻尿・排尿時の痛み・残尿感が先にあった。
吐き気・全身のだるさ
気分が悪い、体がだるく食欲がない。
腎盂腎炎とは
腎盂腎炎は、尿の出口から入った細菌が膀胱を越えて腎臓(腎盂)にまで達し、炎症を起こす感染症です。多くは膀胱炎が悪化して起こります。膀胱炎が「排尿の症状」中心なのに対し、腎盂腎炎では高熱・背中や腰の痛み・吐き気など全身の症状を伴うのが特徴です。放置すると細菌が血液に入り重症化することがあるため、早めの受診と治療が大切です。
主な原因・なりやすい方
多くは大腸菌などの細菌が尿路をさかのぼって起こります。次のような方は起こりやすいとされています。
- 膀胱炎を繰り返している、治りきっていない
- 女性(尿道が短く細菌が入りやすい)・妊娠中
- 尿路結石や前立腺肥大などで尿の流れが滞っている
- 糖尿病などで抵抗力が下がっている
検査・診断
問診で経過や痛みの場所をうかがい、尿検査で炎症や細菌の有無を確認します。必要に応じて尿や血液の細菌培養で原因菌と効きやすい薬を調べ、血液検査で炎症の程度をみます。結石や尿の通り道の異常が疑われる場合は、超音波(エコー)検査などで確認することがあります。
治療
治療の中心は抗菌薬と、安静・十分な水分補給です。軽症であれば飲み薬と外来での経過観察で治療できますが、高熱が続く・吐き気で水分がとれない・症状が強いといった場合は、点滴による治療や入院が必要になることがあり、その際は連携先をご案内します。症状がよくなっても、指示された期間は薬をきちんと続けることが大切です。
受診の目安
次のような場合は、早めにご相談ください。
- 膀胱炎の症状に加えて高熱・背中や腰の痛みが出た
- 震えるような寒気、強い吐き気がある
- 水分がとれない、ぐったりしている
- 妊娠中である、症状を繰り返している
よくあるご質問
膀胱炎とどう違うのですか?
膀胱炎は膀胱の炎症で、頻尿や排尿時の痛みが中心です。腎盂腎炎は炎症が腎臓に広がった状態で、高熱や背中の痛みなど全身症状を伴い、より注意が必要です。
放っておくとどうなりますか?
細菌が血液に入って全身に広がると重症化することがあります。高熱や背中の痛みがあるときは、早めに受診してください。
繰り返さないためには?
水分をこまめにとる、排尿を我慢しない、膀胱炎を軽く見ずに早めに治すことが予防につながります。結石など背景に原因がある場合は、その治療も大切です。
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ご予約・お問い合わせ
高熱や背中の痛みがあるときは、早めのご相談を。WEB予約が便利です。お電話・LINEでも承ります。
監修:春日後楽園しのぶクリニック 院長 松浦 忍(日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医) / 参照:泌尿器科領域の感染症診療ガイドラインほか / 本ページは一般的な医療情報です。症状には個人差があります。