Disease / Urology
過活動膀胱
急に強い尿意が起こって我慢できない、トイレが近い、間に合わずに漏れてしまう——こうした症状は過活動膀胱かもしれません。膀胱が過敏になり、十分にたまる前に勝手に収縮してしまうことで起こります。年齢のせいと諦めている方も多いのですが、生活指導や薬で改善が期待できます。当院では原因を確認したうえで、つらい尿意のコントロールを目指します。
公開日 2026.06.30最終更新日 2026.08.24
こんな症状はありませんか
急な強い尿意(尿意切迫感)
突然がまんできないほどの尿意が起こる。
頻尿・夜間頻尿
日中も夜間もトイレが近い、何度も起きる。
間に合わず漏れる
トイレまで我慢できず尿が漏れてしまうことがある。
外出が不安
トイレの場所が気になって出かけにくい。
過活動膀胱とは
過活動膀胱は、膀胱が過敏になり、尿が十分にたまっていないのに本人の意思とは関係なく収縮してしまう状態です。そのため「急に起こる、我慢しづらい尿意(尿意切迫感)」が特徴で、頻尿や、間に合わずに漏れてしまう切迫性尿失禁を伴うことがあります。命に関わる病気ではありませんが、トイレが気になって外出や睡眠に支障が出るなど、生活の質を大きく下げることがあります。加齢とともに増えますが、適切な治療で多くの方が楽になります。
主な原因
原因はさまざまで、はっきりしないことも少なくありません。次のような要因が関わります。
- 加齢、骨盤底筋(尿を支える筋肉)の衰え
- 男性では前立腺肥大症に伴うもの
- 脳や神経の病気が関係するもの
- 原因がはっきりしないもの(最も多い)
検査・診断
問診で尿意や排尿の状態をうかがい(症状の点数評価を用いることがあります)、尿検査で感染や血尿など、ほかの原因がないかを確認します。必要に応じて、残っている尿の量を超音波で調べることもあります。似た症状を示す病気(膀胱炎・前立腺の病気など)と区別することが大切なので、まずはご相談ください。
治療
はじめに、水分やカフェインのとり方の見直し、トイレを少しずつ我慢して膀胱の容量を広げる膀胱訓練、尿道まわりを支える骨盤底筋体操などの生活指導を行います。あわせて、膀胱の過敏な収縮を抑える薬物療法を用います。症状や生活に合わせてお薬を選びますので、効果や使い心地が気になる場合はご相談ください。
受診の目安
次のような場合は、お早めにご相談ください。
- 急な尿意や頻尿で生活・睡眠に支障がある
- 間に合わずに漏れてしまうことがある
- 外出やお出かけがおっくうになっている
- 血尿や痛みを伴う(ほかの病気の可能性)
よくあるご質問
年齢のせいだから仕方ないのでは?
加齢で増えるのは確かですが、「年のせい」と諦める必要はありません。生活指導やお薬で多くの方が改善します。我慢せずにご相談ください。
水分は控えたほうがよいですか?
極端に水分を控えるのは、かえって膀胱への刺激や別のトラブルにつながることがあります。とり方のコツがありますので、診察時にご案内します。
男性でもなりますか?
はい。男性では前立腺肥大症に伴って起こることもあります。背景にある病気を確認したうえで治療しますので、ご相談ください。
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監修:春日後楽園しのぶクリニック 院長 松浦 忍(日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医) / 本ページは一般的な医療情報です。症状には個人差があります。