Disease / Urology
前立腺肥大症
尿の勢いが弱い、夜間に何度もトイレに起きる、残尿感がある——こうした症状は、50歳以降の男性に多い前立腺肥大症のサインかもしれません。前立腺が大きくなって尿道を圧迫することで、さまざまな排尿のトラブルが起こります。当院は泌尿器科専門医が、症状や超音波などで状態を確認し、生活への影響に応じた治療をご提案します。我慢せず、お早めにご相談ください。
公開日 2026.06.30最終更新日 2026.08.24
こんな症状はありませんか
尿の勢いが弱い・出にくい
排尿に時間がかかる、勢いがない、途中で途切れる。
夜間頻尿
夜中に何度もトイレに起きる、トイレが近い。
残尿感
排尿後もすっきりせず、まだ残っている感じがする。
尿意を我慢しにくい
急にトイレに行きたくなる、間に合わないことがある。
前立腺肥大症とは
前立腺は、膀胱の出口で尿道を取り囲んでいる男性特有の臓器です。加齢とともに前立腺が大きくなり、尿道を圧迫したり膀胱を刺激したりすることで、尿が出にくい・トイレが近いといった排尿のトラブルが起こります。これが前立腺肥大症で、50歳代から増え始め、加齢とともに多くなります。良性の変化ですが、進行すると尿が出せなくなる(尿閉)、膀胱や腎臓に負担がかかるなど、生活の質に大きく影響することがあります。
主な原因・なりやすい方
はっきりした原因はわかっていませんが、加齢と男性ホルモンの働きが関係していると考えられています。次のような要因も関わるとされています。
- 加齢(50歳以降で増加)
- 肥満・運動不足・生活習慣病
- 飲酒・刺激物のとりすぎ、冷えや長時間の座位
検査・診断
まず問診で排尿の状態やお困りの程度をうかがい(症状の点数評価を用いることがあります)、尿検査で感染や血尿がないかを確認します。あわせて超音波(エコー)検査で前立腺の大きさや残っている尿の量を調べます。必要に応じて、尿の勢いを測る検査や、前立腺がんとの区別のためのPSA(血液検査)を行うことがあります。
治療
症状の程度や生活への影響に応じて治療を選びます。軽い場合は、水分やアルコール・カフェインのとり方など生活習慣の見直しと経過観察から始めます。症状がつらい場合は、尿道の緊張をやわらげて尿を出やすくする薬や、前立腺を小さくする薬などの薬物療法が中心となります。薬で十分な改善が得られない場合や、尿が出せなくなるような場合は、手術的な治療を検討し、必要に応じて連携先をご紹介します。
受診の目安
次のような場合は、お早めにご相談ください。
- 夜間のトイレで睡眠が妨げられている
- 尿の勢いが弱い、残尿感が続く
- 急に尿が出せなくなった(尿閉)——早めの受診が必要です
- 血尿がある、発熱を伴う
よくあるご質問
前立腺がんとは違うのですか?
前立腺肥大症は良性の変化で、前立腺がんとは別の病気です。ただし症状だけでは区別がつきにくいことがあるため、必要に応じてPSA検査などで確認します。気になる方はご相談ください。
放っておくとどうなりますか?
進行すると、尿が出しにくくなったり、まったく出せなくなる(尿閉)こともあります。膀胱や腎臓に負担がかかることもあるため、症状が続く場合は早めの受診をおすすめします。
必ず手術になりますか?
多くの方は、生活の見直しと薬で症状をコントロールできます。手術が検討されるのは、薬で十分に改善しない場合などです。状態に合わせてご提案します。
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監修:春日後楽園しのぶクリニック 院長 松浦 忍(日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医) / 本ページは一般的な医療情報です。症状には個人差があります。