Disease / Urology
神経因性膀胱
尿が出にくい、出し切れない、逆に我慢できずもれてしまう——こうした排尿のトラブルの背景に、膀胱をコントロールする神経のはたらきの乱れ(神経因性膀胱)があることがあります。糖尿病や脳・脊髄の病気に伴って起こることもあります。当院は泌尿器科専門医が、残尿の確認などで状態を見きわめ、生活への影響に応じた対応をご提案します。排尿の不調が続く方はご相談ください。
公開日 2026.07.03最終更新日 2026.08.24
こんな症状はありませんか
尿が出にくい・出し切れない
勢いが弱い、時間がかかる、残った感じがする。
尿がもれる
我慢できずもれる、知らないうちにもれている。
尿意が分かりにくい
尿意を感じにくい、または近くて困る。
持病がある
糖尿病や脳・脊髄の病気があり、排尿の調子が変わった。
神経因性膀胱とは
膀胱は、尿をためて必要なときに出すはたらきを、脳や脊髄からの神経の指令でコントロールしています。神経因性膀胱は、この神経のはたらきに障害が起こり、尿をうまくためられない・うまく出せない状態です。症状は、尿が出にくい・残る・もれるなどさまざまです。放置すると、残尿から感染や腎臓への負担につながることもあるため、状態を確かめて適切に管理することが大切です。
主な原因
- 糖尿病(神経の障害による)
- 脳梗塞・パーキンソン病などの脳の病気
- 脊髄の損傷や病気、腰の手術の影響など
検査・診断
問診で症状や持病をうかがい、尿検査で感染の有無を確認します。超音波(エコー)検査で排尿後にどれくらい尿が残っているか(残尿)を調べることが、状態の把握に役立ちます。必要に応じて、より詳しい検査のため専門医療機関と連携します。
治療
タイプや原因に応じて治療を選びます。膀胱のはたらきを調整するお薬や、排尿のタイミングを整える工夫、残尿が多い場合には自己導尿(自分でカテーテルを使って尿を出す方法)を行うこともあります。背景にある持病(糖尿病など)の管理も大切です。生活の質を保ち、腎臓を守ることを目標に、状態に合わせて継続して管理します。
受診の目安
次のような場合は、ご相談ください。
- 尿が出にくい・残る感じが続く
- 尿もれや尿意の異常が続く
- 急に尿がまったく出せなくなった——早めの受診が必要です
- 糖尿病や脳・脊髄の病気があり、排尿の調子が変わった
よくあるご質問
残尿があると何が問題ですか?
尿が膀胱に残ると、感染を起こしやすくなったり、腎臓に負担がかかったりすることがあります。残尿の量を確かめて対応することが大切です。
自己導尿はずっと必要ですか?
原因や状態によります。一時的なこともあれば、続けたほうがよいこともあります。負担が少なくなるよう、方法やタイミングをご説明します。
過活動膀胱とは違うのですか?
症状が重なることもありますが、神経因性膀胱は神経のはたらきの障害が背景にある点が特徴です。原因を確かめて対応します。
関連リンク
ご予約・お問い合わせ
排尿の不調が続くときは、一度ご相談を。WEB予約が便利です。お電話・LINEでも承ります。
監修:春日後楽園しのぶクリニック 院長 松浦 忍(日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医) / 参照:下部尿路機能障害の診療ガイドラインほか / 本ページは一般的な医療情報です。症状には個人差があります。