Disease / Internal Medicine
睡眠時無呼吸症候群(SAS・いびき)
大きないびき、寝ている間に呼吸が止まると指摘される、日中の強い眠気がある——こうした場合は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。睡眠中に呼吸が繰り返し止まることで体が休まらず、放置すると高血圧や心臓・脳の病気のリスクが高まります。気になる症状がある方は、まずご相談ください。
公開日 2026.06.30最終更新日 2026.08.24
こんな症状はありませんか
大きないびき・呼吸が止まる
いびきが大きい、寝ている間に呼吸が止まると家族に指摘される。
日中の強い眠気
しっかり寝たはずなのに昼間に強い眠気がある、居眠りしてしまう。
起床時の頭痛・だるさ
朝起きたときに頭が痛い、すっきりしない、口やのどが渇いている。
夜間に何度も目が覚める
夜中に目が覚める、トイレに何度も起きる、熟睡感がない。
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に呼吸が止まったり浅くなったりすることを繰り返す病気です。多くは、のどの奥が狭くなって空気の通り道がふさがる「閉塞性」のタイプです。呼吸が止まるたびに体は低酸素状態になり、脳が短く目を覚ますため、十分に眠れていても体は休まりません。その結果、日中の強い眠気や集中力の低下が起こり、長期的には高血圧・心臓病・脳卒中・糖尿病などのリスクを高めることが分かっています。
なりやすい方・主な要因
のどの空気の通り道が狭くなりやすい方に起こりやすく、次のような要因が関係します。
- 肥満、首まわりに脂肪がつきやすい
- あごが小さい・後退している、扁桃が大きい
- 飲酒・喫煙、寝る前のアルコール
- 加齢、仰向けで寝る習慣、鼻づまり
検査・診断
まず問診で、いびきや日中の眠気、生活習慣などをうかがいます。睡眠中の呼吸の状態を調べるには、ご自宅でできる簡易検査や、より詳しく調べる精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査・PSG)があり、無呼吸の回数(重症度)を確認します。高血圧などの生活習慣病をお持ちの方では、SASが背景に隠れていることも少なくありません。
治療
重症度に応じて治療法を選びます。中等症〜重症では、睡眠中に鼻に装着した機器で空気を送り、気道が塞がるのを防ぐCPAP(シーパップ/持続陽圧呼吸療法)が標準的な治療です。軽症ではマウスピース(口腔内装置)を使うこともあります。あわせて、減量・節酒・禁煙・横向き寝などの生活改善や、高血圧などの生活習慣病の管理も大切です。
受診の目安・セルフケア
次のような場合は、お早めにご相談ください。
- 家族に「いびきが大きい」「呼吸が止まっている」と指摘された
- 日中の強い眠気で仕事や運転に支障がある
- 起床時の頭痛やだるさが続く
- 治療中の高血圧が下がりにくい
セルフケアとしては、適正体重の維持、寝る前の飲酒を控える、禁煙、横向きで寝るなどが症状の軽減に役立ちます。
よくあるご質問
いびきがあると、必ず睡眠時無呼吸症候群ですか?
いびきがあるからといって、必ずSASというわけではありません。ただし、大きないびきや呼吸が止まる様子は重要なサインです。日中の眠気などほかの症状を伴う場合は、一度検査で確認することをおすすめします。
検査は入院が必要ですか?
まずはご自宅でできる簡易検査から始められることが多く、入院せずに調べられる場合があります。より詳しい検査が必要な場合に精密検査をご案内します。検査方法は症状や状況に応じてご相談のうえ決めていきます。
放置するとどうなりますか?
睡眠の質が下がるだけでなく、高血圧・心臓病・脳卒中・糖尿病などのリスクが高まることが分かっています。日中の強い眠気は事故にもつながりかねません。気になる症状がある場合は、早めの相談が大切です。
関連リンク
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生活習慣病
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監修:春日後楽園しのぶクリニック 院長 松浦 忍 / 本ページは一般的な医療情報です。症状には個人差があります。